スイスでは、12月6日はサンタクロースの日です。
10月末頃から既に、スーパーやパン屋さんでこの日のためのパンが売られ始めます。
今まで何となくこの時期食べていたパンですが、以外な秘密があったんです。
サンタクロースの日
日本では、サンタクロースがプレゼントを届けてくれる日は12月25日のクリスマスですが、スイスでは12月6日がサンタクロースがやって来ると言われている日です。
このサンタさんのような(?)のパン、『グリッティバンズ(Grittibänz)』と呼ばれているんです。
なんだか難しい名前ですよね。
こちらは、以前、パン屋さんから職場に届けられたものです。形はちょっと微妙・・・(笑)
しかも片足かじってから写真とっています、すみません。。。
目には、よくレーズンが使われています。
手に持っているものはローズマリーです。
グリッティバンズの種類
もちろん、お店によって形は変わってきます。
こちらは”Kuhn”というパン屋さんのポスターです。とても可愛らしい表情をしています。
マフラーに模様のついたズボン、パイプを咥え、とても凝っているように見受けられます。
そしてこちらは、スイスおなじみの”ミグロ”というスーパーで売られているものです。
かなりおおざっぱですが、こちらの表情もまた愛らしいです。
お値段はひとつ、300円~500円くらい。
味はというと、日本でいうロールパンのような感じです。
こちらは、スーパーの中でもその日の焼かれたものです。
袋入りよりも、こちらがやはり出来立て感があっていいです。
グリッティバンズには、砂糖がかかったもの、チョコレートバーをもってるもの、パイプ咥えているものがメジャーです。
『グリッティバンズ』名前の由来
さて、写真を見てきましたが、「本当にサンタクロースなのか?」と思いましたよね。
パイプを加えているものもあったり、私からすると”ただのおじさん”かな・・・?という印象です。
そこで、グリッティバンズにまつわる説を調べてみました。
「Gritti(グリッティ)」は、脚の形を表す「広げられた」または「またがった」に由来し、「Bänz (バンズ)」は、1800年代の一般的な名前である”ベネディクト”の短縮形で、あらゆる男性を表す代用名として使用されていたそうです。
そして、そもそもこの人はサンタクロースという解釈ではなく、厳格な態度を持った異教の人物である『シュムツリ』という人を表しているようなのです。キリスト教化の間に、サンタクロースの同伴者(従者あるいは助手)をしていました。
今では12月6日にはサンタクロースとともに現れ、悪い子供を懲らしめる役目をしています。良い子にご褒美を与えるサンタクロースと対比され、ドイツでは「黒いサンタクロース」などとも呼ばれているそうです。
おわりに
味は全く普通なのに、この時期になると食べたくなるパンです。
季節限定のものにはすぐ目がいってしまいますよね。
最後までご覧いただきありがとうございます。
コメント