若い子たちはどうこの壁を打ち破って行けるか

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ソルリさんは「子供の頃から常に『きれい』という言葉の中に閉じ込められていたようだ。人々から『きれい』と言われると、なぜ私にそんなことを言うのか、どんな思いで私をきれいだと言うのかが1番気になっていた」とし「(その言葉によって)私はずっと正しい行動をしなければならないような気がしたし、実際にも慎ましくしていないと、きれいな子に見えないと、怒られた。それ以来、ずっと反抗心があった」と告白した。 続けて「人々は、芸能人も人間だということをあまり考えていないようだ。当時はそれを変だとは思わなかったけれど、私が芸能人になって最もたくさん言われた言葉は『あなたは商品だし、人々にとって最良で最高の商品として存在しなければならない』だった」とし「直接商品だと言わなくても、みんなが私を商品扱いした。その人たちの好みに合わせて動かなければならなかったし、商品の価値が下がることを恐れなければならなかった」と吐露した。 また、彼女は「私の周りには『自分で選択して』『自分で選んでみて』『あなたはどう思う?』『最近どう?』と言ってくれる人がいなかった。ただやっているだけだった。何も考えなかった。大変で死にそうだったのに、ずっと自分のせいにしてきた。自分をコントロールできるのは、自分自身に痛みを与える時だけだった」と打ち明けた。これに対して司会者が「自分のせいではないと思ったことはない?」と質問すると、彼女は「そのように考えられなかった。初めて自分の意見を話して『辛い』と言った時、その時、すべてが崩れ落ちた気分だった」とし、涙を流した。 そして「自分の考えを話しながら、ある瞬間から自分自身について考えることが多くなった。基本的に自分は何が好きなのか、何が嫌いなのか。気分が悪いときは、なぜ今、私は気分が悪いのか」とし「それまでは現実が知りたいと思っていたけれど、何も知らずに生きていれば、もっと幸せな人生を送っていたのではないかと思う」と苦しい胸中を打ち明けた。 また「最初から大きな事務所でスタートして、自分に混乱を与えるものが多かったようだ。その中に所属している実感もほしいし、それによって与えられる安定感もほしかった。芸能界に入る前の学生時代にも様々な人がいたと思うけれど、『この社会の中で自分の役割とは何か?』というのもすごく気になった。他の人と関係を結ぶこと、そして同世代の友達は何を考えて生きているかも知りたかった」と悩みを語った。 そして「人気というのは突然できたものなので、理解はできたけれど、怖かった。人気は泡のようなものだと思って、その部分を見ないように目を背けていた」とし「活動は人を見ながらやっていた。グループではない人には分からないと思うけれど、グループの中で1人がいなくなると、その穴がすごく大きい。その一人一人のメンバーたちの義理があって、メンバーを愛している。自分の味方だったから。一緒に乗り越えようと話していた」とf(x)に対する愛情を明かした。 特に彼女は、自分の仮面について「強がること、大丈夫なふりをすること」とし「自分の弱い姿を見せるのが、本当に嫌で恥ずかしかったけれど、もう隠したくないと思うようになった。弱い存在になるのがとても嫌だったけれど、認めることで自分がもっと強くなるのではないかと思った」とし、笑顔を見せた。 ソルリさんは2019年10月14日に25歳の若さでこの世を去った。

引用元: Kstyle https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=2229030

今の若い子によく見る「きれい」や「かわいい」という枠。男性で言えば「イケメン」。この枠からいかに抜け出すか、いかにこのルッキズムから解放されるか。日本や韓国では、そういう考え方が欧州よりも強い気がする。その国に主に同じ人種がたくさんいるからこその競争というか、マウントのようなものを気にする姿勢を良く見かけるし、私自身も日本に帰るとなぜか気になる。そう他人の目。要は、他人への関心が高い。

イメージばかりが先を行って、本来の自分がわからない。これはむしろ美人の悩みであろう。美人だからこそ、そうしなくてはいけない、そうふるまうべきだという「美人の定義」。本来の自分とはかけ離れたことを時にはしなくてはいけないのかもしれない。本当の自分を忘れ、常に他人から見た自分を意識しながら生きるというしがらみ。

地に足の着いた生き方。一度有名になったり、人気が出ると逆に足元が不安定になるだろう。そこで自分自身を見つめてみる。そこで大事になっていくのが基礎だ。歌手なら、もう一度一から歌の発声の基礎を。ダンサーならもう一度一から体づくりの基礎などを。そこの基礎をおろそかにしているからこそ、ぐらつくのだろう。人気が出て上に伸びる矢印と同じ分基礎を、根を同じ分だけ張っていく必要がある。だが、「きれいさ」や「かわいさ」で出た人気に対してはどうするのか。私にそこの基礎はわからない。美をさらに磨くのだろうか。ましてやちゃんと歌っていないアイドルなど。いや、最終的には人としての基礎、土台。これを大人たちはどう教えていくべきなのか。若い子たちを商売道具にしてはいけない。まさにその商品は安物の使い捨て商品の様だ。

こんなことを聞いたことがある。「目玉は商品だ」「体のこの筋は商品だ」「彼女は整形をするべきだ」大人が平気でこんなことを言う世界。というも大人が子どもにそういうふうに教えているのを見た事がある。そして親は知るべきだし、きちんと選ぶべき。自分の子どもをそこに送りたいのか、そういう世界の中で生かせていく覚悟はあるのか。いち商品として生かせていく覚悟があるのか。もちろん子がそれを望み努力をしていくというのならわかるが、「きっと世界がそれだけではない」というのも教えてあげておくべきだ。

2023年11月13日、Netflixで、ソルリさんの遺作である「ペルソナ -仮面の下の素顔-: ソルリ」が公開された。短編映画「4: クリーンアイランド」と長編ドキュメンタリー映画「ジンリに捧ぐ」の2本で構成されており、2番目のエピソードにはソルリさんの生前のインタビューが収められたようだ。是非観てみたい。

この記事を書いた人
あずき

韓国ドラマ『愛の不時着』を友人から勧められて見て以来、コロナ禍でスイスに来ることのできない日本の皆様に向けてロケ地などを紹介していました。このブログでは、スイス旅行に役立つであろうことだったり、変哲の無い日常での出来事だったりを綴っています。記事を読んでくださる皆様のお役に少しでも立てれれば、嬉しいです。

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