父がふと放った言葉

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最近、父が退職しました。

父は多くは語りませんが、木のような優しさがある人。

学校の先生だったのに私には勉強は教えてくれず、勉強しなさいとも言わない人でした。

家では料理もしてくれて、シンプルだけどとても上手で、服のセンスもあって、昔の写真を見ると、なんだかいつもキメているような感じ。

笑顔は素敵だけど、最近はお酒なしではそんなに笑わない。

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仕事では、ストレスを溜めながら、10円はげがあったり、父が若いころは風邪でたまに寝込んでいたりしていたことも知っています。

昔から親交のあった父と同じ職場の友人たちが鬱病になったり、身体の病気になったり、父の親戚が過労で倒れたりしたこともあった中、今回父が無事に退職を迎えられたのは、本当によかったです。

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人には色々人生があって、私が父のように生きたいかというとそうではないです。私自身はそこまでして仕事する必要があるのかとは思います。私はしたいことを優先したいから。

父とそのようなことを話していて父がこう言ったのを覚えています、「自分のしたいことがわからないままやれと言われたことをただただやる人は多いよ」って。

「〇〇(自分)ははっきりしてるね」って。今思えば嫌味だったのか何だったのか。。。

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今この生きにくい世の中でひとつやってのけた、ということは普通のことではなく、すごいことだと思います。

ですが当たり前に、暗黙の了解みたいなレールを辿れというのは古いと思っています。

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家族と親戚とでごはん食べたときがありました。

話題は7、8割仕事の話。親戚はべろべろになりながら、職場がいかに大変かなど問題点などを説明していました。

 

まとまらない会話の中、父がふと言いました、

「とりあえず生きとけばいいよ」

 

父はとてもさらっと言いました。

どういう面持ちで言ったのか今になって気になります。

色々やってのけた父の言葉にとってもとっても重みを感じました。

色んな苦労を乗り越えてきた父から、ふとこの言葉が聞けたとき、じんとしました。

答えはとってもシンプルでした。

 

色々やってきて終わったからそう言えるものの、やはり、いやなことはいや、そういうことが言える世の中になるといいですね。

もうすぐ父の日ですね。

この記事を書いた人
あずき

韓国ドラマ『愛の不時着』を友人から勧められて見て以来、コロナ禍でスイスに来ることのできない日本の皆様に向けてロケ地などを紹介していました。このブログでは、スイス旅行に役立つであろうことだったり、変哲の無い日常での出来事だったりを綴っています。記事を読んでくださる皆様のお役に少しでも立てれれば、嬉しいです。

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