以前、飛行機から月が見えたことがありました。
Easy Jetでの空の旅の途中。
飛行機に乗っている、つまり空にいるのだから月に近いはず、と思っていました。(おバカですみません。)
飛行機から見た月
大きさは地上にいるときとほぼ変わらない距離感。こんなに上を飛んでいるのに…!!!
その距離とは?
だから計算してみると、38万km-10km(1万m)=37万km
全然月に近づいてはいないではないか!!
月は本当に地上とで見るのと変わらない大きさでした。
体感では、かなりの距離をまたいでいるのに、10kmって空界ではなんの助けにもならない距離なんですね。
月が大きく見える、それは単なる心理学的錯覚?!
この現象は,「月の錯視」という名で呼ばれています。月だけでなく,太陽でも星座でも起こるので,「天体錯視」とも呼ばれます。
・・・
一連の実験で彼らが得た結果は,月までの見かけの距離が大きさの錯視を生み出しているというものでした。2つの対象が同じ長さや大きさで眼の網膜に映っていても,一方の対象が他方の対象の2倍の距離にあれば,その実際の長さは他方の対象の2倍のはずです(いわゆる大きさの恒常性です)。月の場合にも,網膜像の大きさは同じですが,真上の月に比べると,地平の月のほうが見かけの距離が遠い(※)ので,脳は地平の月のほうを相対的に大きいように見せるのだ,というわけです。
※地平の月は、実は真上の月よりも約1.5%小さい。空高くあるときよりも、視点から約6,400km離れている。
え❓錯覚だったなんて‼
いやいや、それでも物理的理由で月の大きさが違って見えることもあるんじゃないの?
上の説明は、月が昇るときになぜ真上にあるより大きく見えるかの話。でも残念ながらそれは錯覚だったのよ。スーパームーンなどの大きな月に関しては、こういう物理的な論理(以下)があるのだね。
月の見た目の大きさが変化する理由は、おもに3つあります。
- 1:地球の周りを月が公転している軌道が、円ではなくて楕円なので、地球に近い場所と遠い場所がある(その差4万km)
- 2:地球の自転によって、自分と月との間の距離が変わる
- 3:大気の屈折で、空の低い場所に見える月は上下につぶれて見える
地球から月に1番近づけて4万km。私が飛行機で近づけたのは10km。。。。。。。。4000分の1。
月に近づくには、まずは、スーパームーンなどの月に近い時期を見て飛んだ方が速いということか。
おわりに
私はすごく大きな月を見た事があったんです。というか月が昇る時はいつも大きいと知っていました。
それがまさかの錯覚だったなんて…
それか4万kmいつもより近かったのかもしれませんね((汗
肉眼では見えない空気の屈折やその他自分でうまく把握できないこと、体感できないことの中に私たちは生きているんだと思ってこわくなりました(笑)
何気なく見ている星たちも、何億光年とか言いますよね。
そんでもって、肉眼で見える星は、ほとんど数光年~数十万光年の範囲にある恒星たち。
光って地球界では速いのに、それでも宇宙では何年もかかるんですね。
考えれば考えるほど時空が歪みそうです(笑)
月よりも遠い星たちが存在し、夜、私たちの目の前できらきら輝いている。
なんだか急にドキドキしてきました。
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