最終回リ・ジョンヒョクとユン・セリが幸せに暮らしていたのはどこ?

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韓国ドラマ『愛の不時着』で見るスイス
電車の中から見えるルンゲルンの町
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最終回のラストのシーン、 ユン・セリとリ・ジョンヒョクが二人でスイスで幸せに暮らしているシーン。 エメラルドグリーン色に輝く湖や山々に囲まれ、辺りには可愛らしい花々も咲いており、一度は住んでみたいと思うような夢の空間でしたね! これはオブワルデン州ルンガーン湖周辺で撮影されました。

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オブワルデン州とはどこ?

オブワルデン州はベルン州の東、ルツェルン州の西南にあり、地理的に言うと、スイスのど真ん中に位置しています。 この州には湖が2つ存在し、ひとつは、『愛の不時着』に映されたルンガーン湖、そしてもうひとつはザルネン湖です。ザルネン湖はルンガーン湖よりも5、6倍大きく、ザルネンはオブワルデン州の州都でもあります。 ロケ地であるルンゲルナー湖周辺を含め、オブワルデンは派手な観光地感はなく静かな景観を保っています。 そんなオブワルデン、ルンガーン湖に行ってきました。この湖はダムとしてこの町を支えてきているようです。

電車から見える、ルンガーン湖です。(カイザーシュトゥール駅→ルンガーン湖)

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ロケ地を詳しく見ていこう

最寄り駅

ルンガーン駅のひとつ手前、カイザーシュトゥール(Kaiserstuhl)という駅から歩いて約5分のところにあるがロケ地として使われました。


ちなみに”シュトゥール”の意味はドイツ語で「椅子」、”カイザー”は昔のローマ時代(?)の天皇、「カエサル」のこと。この地は”カエサルの椅子”に値する場所だった..? あと、白い看板に書かれている文字”Coiffeur“は「ヘアドレッサー」の意味。 色々とツッコミたくなるけれど、スルーさせて頂きます。笑


ロケに使われた家は民家!?

ロケ地になった家には、プライベートの車、実際に人が住んでいる様子がありました。普通の民家、もしくは別荘のようです。(なので家の写真は自粛しました…)もし、そこへ訪れる際は、しっかりとプライバシーを尊重してマナーを守りましょう。 ロケ地の家の近くから見た景色はこのような感じ。周りに家は少なく、湖と山を見渡せます。この日は少し雲が山にかかっていたのが残念! 本当はと言うと、「わ〜!湖の向こうに山が見える!」となっているはずでした…

 

後日、またルンガーンへ行き、より良い写真を撮ってきましたので是非見てみてください。

静かに広がる生き生きとした自然

家の周辺には芝生が広がっており、たくさんの牛たちが黙々と草を頬張っていました。湖の周りにはタンポポもたくさん咲いており、芝生はとてもフワフワしていて、自然の自由で生き生きしている姿が強く感じられました。 町はこじんまりしていて、静寂。本当に、観光地ではなく、普通の町という印象でした。『愛の不時着』では、最後のリアルな2人の生活を描くために、この人里離れた地を選んだのかな、と考えていました。

『聞こえる、様々な音』絵本風

カイザーシュトゥール駅からルンガーン駅へ歩いているときのお話です。 lungern-flower 「ピーピーピロピロピロ・・・」 聞き覚えのある虫の鳴き声、とても心地の良い響きです。「なんだっけ、この虫の音色・・・?」   「・・・そうだ!鈴虫だ!春になのに鈴虫が鳴いている・・・!」   なんと、たくさんの鈴虫の鳴く音が草むらから聞こえていたのでした。とても驚きましたが、聞いていてとても心地良かったです。 草むらや、タンポポのお花畑と相まって、とても良い雰囲気でした。     そしてこんな音も聞こえてきました。   「カランカラン、カランカラン」 近くを見渡してもここには、何もない。「あ、もしかして、これって・・・」   そう、牛たちのカウベルが、しかも湖を挟んだ反対側の山から聞こえていたのです。 改めて「カウベルは遠くのどこまでも聞こえるな〜」と実感してしまいました。 これはよくあることなのですが、山へ来たとき、カウベルが自分の近くで聞こえたような気がして辺りを見渡すのですが、実際はものすごーく遠くにいたりするのです。   さらにどんどん歩き進んで行くと、   「ザーザーザー…」   え〜!まさかこんなところに! waterfall1 なんとそこには、滝が! わぁー!水しぶきが自分の方へ飛んでくる、「冷たい!」 ここは別に山奥ではありません。というよりも、そろそろルンゲルン駅に着こうとしているところ。   町中から滝が見えるなんて!素晴らしい! ここでは感動でいっぱいでした。自分の住んでいる近くで水の音がするって、素敵ですよね。

ここの近くからは、リフトが出ており、山の上まで行くことが出来ます。(詳細は下、”リフトのご案内”まで)

ここで一旦、一休みすることにしました。持ち合わせたサンドイッチをモグモグ…   「カーン、カーンカーン」 振り向くと、そう教会で鳴り響く、鐘の音。 12時をお知らせする鐘の音が町中に響き渡ります。   可愛らしい町にある、なんともお化け屋敷のような教会…魔法使いでもいそう… そして、遂にたくさんの音を聞き終えて、ルンガーン駅に到着しましたとさ。 (終) (私が歩いたのは”BürglenstrasseとHinterseestrasse”という道で、カイザーシュトゥール駅からルンガーン駅を見たときに、湖の右側になる道です。ちなみに反対側の道には電車と車の車線があるので、そちら側を歩くのは少し音がうるさいかな、と思いました。)

釣りの楽園

この日はあまり釣りをしている人はいませんでしたが、ルンガーン湖は”釣りの楽園”とも呼ばれています。魚釣りをする人にとっては絶好の場所のようです。 オブワルデン観光のホームページで美しいポエムのような文章を発見しましたので、載せておきます。釣りをする人に向けて書かれていましたが、釣りをしない私の胸にも響いた文章なので、ぜひご覧ください。まるでルンガーン湖の風景が目に浮かぶようです。

(原文)

Whether on the shore or by boat; On the picturesque Lunger lake, fishing is a dream for every fisherman – and for beginners maybe the beginning of a new passion.

In the early morning, when the sun awakes and the beautiful alpine scenery is reflected in the calm emerald-green lake, or in the early evening, when the idyllic landscape offers a mystical play of colors, you wish that this moment of fishing would never pass.

Experience hours in lonely silence, in a wonderful landscape, as you can only experience it in Lungern. Fishing in Lungern is a great experience for everyone – and barbecuing your successful catch outside in the breathtaking alpine scenery will completely delight your senses.

出典:オブワルデン観光ホームページ

(和訳) 湖岸でもボートでも。 絵に描いたように美しいルンガーン湖での釣りは、すべての釣り師にとって夢であり、初めての人にとっては、おそらく新しい情熱の始まりです。 早朝、太陽が目を覚まし、美しい高山の風景が穏やかなエメラルドグリーンの湖に反映されるとき、また夕方、のどかな風景が神秘的な色の演出をするとき、この釣りの瞬間を決して過ぎ去りたくない、と願うでしょう。 ルンガーンでしか体験できない、素晴らしい風景の中で、孤独な沈黙の中で、時間を体験してください。 ルンガーンでの釣りは誰にとっても素晴らしい体験です。息をのむような高山の風景の中で、釣った魚たちを屋外でバーベキューすることは、あなたの五感を完全に楽しませてくれるでしょう。

リフトのご案内

2020年の6月8日からは、リフトの夏の運行プランが始まります。ルンガーン駅から歩いて15分のところにある、”Lungern-Turren-bahn“です。 往復:33スイスフラン、片道:22スイスフラン となっております。スイストラベルパスをお持ちの際は、50%OFFということなので、受付で忘れずに提示してくださいね。 リフトで上がったところからは、アルプスの山々が堪能できるそうです!

おわりに

ルンガーン湖周辺は、本当にまだ観光地としては”未開拓の地”という感じでした。こじんまりとしていながらも、そこに隠れた自由でのびのびとした自然を見つけることができました。このまま未開拓のままでいてほしい、というのが私の勝手な願いです。静寂で人が少ないからこそ、あの平和で無垢な雰囲気があるのだと思いました。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事を書いた人
あずき

韓国ドラマ『愛の不時着』を友人から勧められて見て以来、コロナ禍でスイスに来ることのできない日本の皆様に向けてロケ地などを紹介していました。このブログでは、スイス旅行に役立つであろうことだったり、変哲の無い日常での出来事だったりを綴っています。記事を読んでくださる皆様のお役に少しでも立てれれば、嬉しいです。

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コメント

  1. はー より:

    昨夜、ちょうど愛の不時着を見終わりました。1番最後のシーンの美しい景色が忘れられなくて、いつか絶対に行ってみたいと思いネットで探していました。なかなか見つからないので、観光局に問い合わせようかとも思っていた矢先、こちらのブログを見つけて大満足です!!スイスのロケ地がとっても詳細に、しかもご自身で行かれた体験談も載っているなんて、こんな贅沢はブログはありません!私も今ヨーロッパに住んでいるので、コロナの状況が終わったら、是非行きたいと思います。本当に素晴らしいブログをありがとうございます!感動いたしました。

    • あずき あずき より:

      はー様、今回はこのブログにお越しくださり、本当にありがとうございます。
      最後のシーン・・・美しかったですよね。
      今の私の目的、”スイスについて知っていることなどをお伝えしたい”、という目的が、はー様のコメントにより、達成されたのだと知り、こちらも嬉しくて感動してしまいました。こちらこそ、ありがとうございます。このようにお声にしていただけるのは、ブログ初心者の私にとっても、とても励みになります。
      是非、今の状況が落ち着きましたら、スイスにお越しくださいね!