スイスから日本へお土産などを贈る時、意外とややこしいんです。手紙やハガキの送り方は慣れましたが、物を送ることに関しては、大きさや値段、関税のことなど色々把握し、記入しなければなりません。
最近では、ペーパーレス化が進んでいるので、事前にオンライン上で記入する必要があります。(窓口でお手続きを係員に頼む場合は、手数料がかかります。)
スイスポストのホームページからも情報は得られますが、外国語ですし、もし、スイス旅行中に手紙・贈り物・荷物を送りたい方々のためにこのページを参照できるようにまとめてみたいと思います。
基本情報
正式名称は語圏ごと
スイス郵便局の正式名称は、DIE POST。スイス政府が保有する国営企業。
フランス語地域では、LE POSTE, イタリア語地域では、LA POSTAです。チューリッヒはドイツ語圏なので、DIE POSTです。黄色がメインカラーとなっています。街中で見つけてみましょう。
まずは番号札
まず、郵便局に入ったら、必ず番号札を受け取ってください。中の方に入るとボタンを押すところがあります。電光掲示板に自分の受け取った番号とカウンターのアルファベットをよく見て、窓口へ向かいましょう。時間帯によっては、かなり混むこともご考慮ください。
※小さい店舗の場合、番号札の制度がないところもあります。
把握しておくと良いこと
送る速度が二種類あり、A-POST, B-POSTという言い方があります。(もしかしたら古い言い方なのかもしれません)
- 速達/Urgent(英語)/Schnell(ドイツ語)…A
- 普通/Economy/Normal…B
色々な言い方があるみたいですが、Aの方は、2,3日で送れる早い郵送となり、急ぎの資料があるときなどはこちらで。Bは通常の郵送で3日~1週間を見積もっていただきたいです。
窓口でAかBで聞かれることがよくあるのでこの言い方を一応覚えておくと便利だと思います。昔、いきなり聞かれて戸惑ったことがあります。
B-POSTの値段が通常料金として表示されていることが多く、A-POSTで送る場合、値段が跳ね上がることがあるので、しっかり確認してください。
最近変わったシステム
ここ最近窓口によっては、カード支払いしか受け付けないところがあります。
窓口では現在、現金も受け付けています。(2023年8月末訂正しました)
また、お荷物に貼る税関告知書の紙は、以前は手書きで緑の紙に書き込むことができましたが、最近では、オンラインでの記入のみとなっています。宛先、差出人の情報をまとめてコードとして発行します。
- 税関告知書(以前は緑の紙)、宛先、差出人の情報をオンラインで入力
支払いがカードのみ
2022年以降(たぶん)大きく変わったことです。オンラインでの入力方法は後で説明しています。
※ハガキを送る際には、関税の手続き、オンラインでのコード発行は関係ありません。
大きさ別の値段
これは、スイスポストのホームページからも知ることが出来ます。こちらの値段はスイスから日本へ送る際の値段です。
とりえあえず、通常速度(B-POST)の値段を載せていきます。
赤字は2024年以降、値上げされました。
ハガキ(Postcard)
2.50スイスフランです。(20gまで)2023年は2.30スイスフラン、それまで、1.90スイスフランでした。
切手はKIOSK(日本でいうコンビニ)などで買えますが、(その後は自身でポストへ投入)または、郵便局窓口へ行って購入しそのまま郵送することもできます。
便箋、資料(Dokument)
B5サイズ
- 20g以下 2.50スイスフラン(2023年まで:2.30スイスフラン)
- 50g以下 4.20スイスフラン(4.10スイスフラン)
- 100g以下 5.50スイスフラン(5.30スイスフラン)
- 250g以下 9.50スイスフラン(9スイスフラン)
- 500g以下 16スイスフラン
- 1Kg以下 28スイスフラン
- 2Kg以下 35スイスフラン(33スイスフラン)
B4サイズ
- 100g以下 6スイスフラン
- 250g以下 9.50スイスフラン
- 500g以下 16スイスフラン
- 1kg以下 28スイスフラン
- 2kg以下 35スイスフラン
縦×横×高さ=90㎝以内
- 500g以下 16スイスフラン
- 1Kg以下 28スイスフラン
- 2Kg以下 33スイスフラン
小包み(Kleinwaren、Goods)
縦×横×高さ=90cm以内
- 100g以下 7スイスフラン
- 250g以下 12スイスフラン
- 500g以下 17スイスフラン
- 1Kg以下 27スイスフラン
- 1.5㎏以下 32スイスフラン
- 2Kg以下 37スイスフラン
2㎏以上になる場合は、以下の「荷物」として取り扱われます。
荷物(Waren)
100×60×60cm以内
- 2Kg以下 53スイスフラン(2023年まで:48スイスフラン)
- 5Kg以下 78スイスフラン(62スイスフラン)
- 10㎏以下 113スイスフラン(89スイスフラン)
- 15㎏以下 151スイスフラン(120スイスフラン)
- 20㎏以下 193スイスフラン(151スイスフラン)
- 25㎏以下 228スイスフラン(177スイスフラン)
- 30㎏以下 258スイスフラン(201スイスフラン)
大型荷物(Sperrgut)
100×60×60cmを超えるお荷物(家具など)
- 2Kg以下 63スイスフラン
- 5Kg以下 77スイスフラン
- 10㎏以下 104スイスフラン
- 15㎏以下 135スイスフラン
- 20㎏以下 166スイスフラン
- 25㎏以下 192スイスフラン
- 30㎏以下 216スイスフラン
荷物を送る前に
関税のことを記入する前に、贈り物、荷物などのそれぞれの重さ、それぞれの値段を把握しておきましょう。記入するところがあります。重さは窓口でも測られるので、間違いがないようにしましょう。
ハガキの場合は関係ないですが、便箋の場合、少しでも物を同封する際は入力する必要があります。
ハガキ、便箋での宛名の書き方
私はハガキで友人に手紙を送ろうとしたときに、差出人と宛先の場所がよくわからず、てきとうに書いたため、ハガキがまた自分宛てに送られてきたことがありました!
オンラインでの記入方法
これは、窓口で手続きをする場合(係員から示されたQRコードをスキャン)、自宅でHPからやる場合のやり方です。
宛先・差出人、税関告知の情報が入った、コードを発行します。荷物の外側に貼り付けられます。
窓口にいる際は、QRコードをスキャンしてお手続きをするやり方を最初に進められますが、手数料を払って係員がするやり方もあります。窓口の場合は大体英語も通じます。外国語がわからずオンラインでやる場合は、ページ自体を翻訳しながらするというやり方もあると思います。
- どこの国に送るか(国によって送料は変わる)
- 手紙なのか、小包なのかなどを選択
- 大きさ、重さの選択
- 早い郵送か、通常の郵送かを選択(オンラインではAかBかの表記はなかったです)
スイスに住んでいる私の場合、自宅でホームページからする際は、最終的に個人情報を入力の上、ログインしてする必要があります。
税関告知
商品の詳細
これは送るものひとつずつの情報を入力。英語での入力が推奨されています。
- 商品の類(お菓子、ワインなど)
- 値段
- 重さ
- どこ国の品かを入力
- 荷物の種類(贈り物かなど)を選択
差出人・宛先
- 差出人の住所(間違いなどあったときにスイスで荷物が戻ってこられる場所)
- 差出人の名前、メールアドレス、電話番号の入力
- 宛先
窓口でQRコードからやる場合、手順はここまでです。全部入力が終わるとQRコードが発行されるので、窓口に戻りそれを係員に見せて、コードを印刷してもらいましょう。わからないことは聞いてみましょう。あとは係員の方に従ってください。
手数料を払って窓口で係員にやってもらう場合にも、このような情報を事前にまとめておくと良いと思います。
自宅で印刷する場合(HPから)
上記のやり方+以下の方法です。
印刷の仕方
コードの印刷の仕方を選択します。
支払方法
印刷する前に、支払わなければいけません。オンラインでは、クレジットカードで支払います。また、以下でもOK。
- E-Wallet
- デビットカード
- TWINT
- Gutscheine
- 請求書
オプション
小包みの追加オプションとして、追加料金6スイスフランで書留(Einschreiben)、5スイスフランで追跡(Sendungsverfolgung)などのサービスもありますます。
縦横高さの合計が90㎝以上の品の郵送には、自動的に追跡サービスが付属されます。レシートに追跡番号が記載されています。
2024年から値上げのお知らせ
スイスのテレビ局が2023年7月6日に発表いたしました。2024年初めから、手紙、小包の値段をさらに上げるそうです。
おわりに
いかがだったでしょうか。
大きさや重さをてきとうにやってしまうと思いの他、送料が跳ね上がることがあります。あとあと後悔したくないので、しっかり下調べをすることは大事ですね。スイスフラン、現在高いので気つけましょう。。
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