スイスにあるゼンティス(Säntis)山に登ったときのことです。一回登ると、なぜかお気に入りの山になってしまいました!山登りはいいものです・・・。頂上に着いたときの達成感と景色は・・・半端ではないです。
ではゼンティス山について見ていきましょう!
ゼンティス山とは?
標高は約2500m。スイスの3つの州にまたがります。
スイスの北東に位置し、チューリッヒ州の東に位置するザンクトガレン州、その州に周りを囲われた、アッペンツェルン・アウサーローデン州、アッペンツェルン・インナーローデン州に面する岩山です。
遠くから見ると天気、時間、季節によって灰色に見えたり、紺色に見えたり、水色に見えたりします。また、雪をかぶった部分や光と影の感じがとても美しいのです。
4時間の登山(ハイライト)
ゼンティス山の麓から頂上までは、休憩を入れて約4時間半かけて登りました。
最初の1時間は、ゆるく足2本で登っていけます。
中間地点の休憩所の直前とそこを過ぎてからがいよいよ本番でしたね。”もう、下は見られない”ようなところや、足場が悪くロープを掴みながら狭い崖を行くところには”覚悟”が要りました。
中間地点を過ぎてから、少しすると足元の岩には、どのくらい前かは知りませんが、ある昔に水が勢いよく流れ、浸食された跡がしっかり残っていました。こういうものには山の長い歴史を感じます。
人が、人が・・・小さい・・・
そうなの。自然の大きさを思い知ったわ・・・
道の途中途中では高山の花々も見かけました。普段見ることのない珍しい物ばかりで目を惹きました。トゲがあるわけではないのですが、トゲがついたように見える葉のついた植物をよく見かけました。普段、街中で見る可愛らしい花などの植物とは違い、変わった形のものが多かったです。珍しい高山植物を見られることも登山の見どころのひとつですね。
最後の山頂、展望台があるところへは、ほぼ直角90°を段差、手すりをなんとか掴んで登っていきました。
ここは一番、気が抜けませんでした。ほぼ命がけです。足の踏み外しは許されません。全集中力をここに持っていきます。先のことなんて一切考えない。一歩一歩今やるべきスッテプを重ねる。これぞ”今を生きる”瞬間です。
山頂で景色を見渡した時には、この山を登ったとは信じられないくらい、壮大な光景が広がっていました。山登りしているときは、必死で、一つ一つ目の前のことに集中していくばかりでした。しかし、やはりそれが積み重なって、大きなものになるのですね。塵もつ・・・
山頂付近から見えた景色の一部ですが、この光景をみたときは感動と共に、なんだか恐ろしかったです。
ケーブルカーも利用できる
もちろんケーブルカーの利用もできます。バスが発着する”Schwägalp“というゼンティス山の麓にある駅から出ています。
往復:54スイスフラン、片道:38スイスフラン(16歳以上の値段)となっています。スイスのトラベルパスをお持ちの方は、50%OFFになりますので、忘れずにチケット売り場で提示してください。
ゼンティスのケーブルカーについての詳細はこちらのホームページ(英語)をご覧ください。山の天気予報やホテルの情報なども掲載されています。
鉱物の展示会
展望台の一部の場所では、ゼンティス山の鉱物が何十種類も展示されています。美しい形をした物から、いびつな形もした物、正方形長方形がうま~くが組み合わさったような物、洞窟で見たことのあるような、たくさんの丸が組み合わさったような形の鉱物などがありました。山の中の秘密を知れたようで、なかなか興味深いです。
ここで水晶のもととなる、クォーツ(石英)を見つけたときは、驚きました!
展望台のあるところには、レストランやお土産屋さんもあります。
人生観が変わった?
山からの景色を見た時と、山登りの途中で”落ちたら、もうおしまい”ってところで思ったの。
単順に”人間ってなんて小さいんだ、そして自然には敵わないな”と思いました。間近で、あの自然の大きさを目の前にすると、本当に頭が下がります。脱帽です・・・
普段、日常生活をしていく中で、小さなことで悩み、人を気にして、考えて考えて、という人生・・・いや仕方ないです。人間なんだもの・・・
しかし山を登ってみて思うこととは、”人間は本当はそういうはずではない”、気がするんですよね。もっと何か他にやることがあるはず・・・というか、もう何でもいい!というか・・・。アバウトですみません。エゴ(自我)なんて要らないんです。あなたの人生、何でもいいんです。感じるままでいいと思います。というか、今その瞬間を感じるというか・・・失敗も成功も関係ないです。良いも悪いもないです。地位も名誉もどうでもよくて、今私がここで書いていることも、あなたにとっては実はどうでも良くて・・・。何ににも意味なんてなくて。でも意味ないからこそ、新鮮に物事を見れて・・・人生どうであろうと、どうでもいいんです。好きなようにしてください、って感じです。笑
まあ感じるものは人によって違うと思うので、人生に迷っている人には、是非山登りしてほしいです。壮大な山を登ることによって改めて、実感させられました。人間なって、ちっぽけですよ。山なんかに比べたら。とっても、とっても小さい・・・ミジンコ。
え、私もミジンコ・・・!?
(´;ω;`)ウゥゥ
おわりに
多少きつかったですが、やはり登った後の達成感は、もの凄いです。登山をすることにより、得られる経験と学びはかけがえのないものです。
この文章をスマホか何かのスクリーンを通してご覧になられていると思います。私の伝えたいことは撮った写真では小さすぎて伝えられないです。本当は、何千倍、何万倍も大きいのです。当たり前ですが、生で見ると感動レベルがまるで違います。
この文章を読んで、少しでも「本当に山に行きたくなった!登山してみたくなった!」と思っていただければ嬉しいです。是非、あなたのその生の眼でその大きさを目にしていただきたいです。もちろん見るだけでも違いますが、登山することによって、巨大な岩を触り、踏み、間近で感じることによって、得られるものはまた一段と変わってきます。
場所や国はどこであれ、山はどこにでもあると思います。もちろんゼンティス山も良いですが、是非まずはお近くの山に足を運んで、登山してみてはどうですか!
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