休日のある日、旦那さんがいきなり
「電車にのって、降りたらすぐ”大自然”ってとこに行きたい。」
と言ってきました。
私はというと、
”そんな大自然、2,3時間はかかるよなぁ”
と思って全く乗り気ではなかったところ、彼が自分で調べてある行先を提案してきました。
『ヴェーゼン(Weesen)』というところ。
彼が云うには、一時間で行けるよう。私は少しの自然はあろうとも、そんな近くに大自然があるなんて信じられずにいましたが、とりあえず行くことになりました。
電車で1時間、ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・(実際にスイスの電車はかなり静かで、ガタンゴトンとはならない。スーーーといった感じ。)
チューリッヒ中央駅から”ツィーゲルブリュッケ(Ziegelbrücke)”という駅に50分くらいで到着。
そしたら、すでに大自然は広がっていたのです。「Oh, my God !」なんともう、大きな山が駅から近くに見える!疑った自分が愚かだったと反省し、旦那さんに感謝して付き添って行きました。駅からバスに乗って10分、『ヴェーゼン』に着きました。
『ウェーゼン』というところ
ウェーゼンはチューリッヒの東に位置する、サンクトガレン州にある地域です。
バスから降りた瞬間にその景色は再び始まりました。ウェーゼンにはヴァーレン湖という湖があり、近くにはたくさんの山があり、山に囲まれた場所のようでした。湖は静かに青く、まるで海のよう。周りに広がる山には迫力があり、そのなかに優しさがあります。少し歩いて行くと緑も広がり、自然に溢れている町でした。
湖が濁っているのは、春の花粉の仕業です。
『アムデン』へ
ウェーゼンから続く湖沿いの道を歩くと、アムデンという地域に入ります。湖はひたすら続きます。ここから本格的に湖沿いのハイキングの始まりです。
湖沿いに広がる景色
2時間ほど湖沿いを歩きました。そのなかで岩山のトンネルがあったり、緑の芝生が広がったり、小さな教会があったり、そして最終的には滝(セーレンバッハ滝)をも見つけました。ここまで来るのに相当歩きました。なんの覚悟もなしにきた私にとっては少しきつかったですが、それを払拭してくれるように、美しい景色がそこにはありました。
高くから落ちて行く水
滝があるとは知らず来た私は、セーレンバッハ滝を見れたときは、本当に感動しました。高くて大きな岩山、崖のようなところから、水が、大量の水がはて果てしなく、決して終わることなく、落ちて行きます。
高いところから少量落ちてくる水、低めのところから、大量におちてくる水、滝は近くで見ると二つに分かれていました。すごく高くから落ちて行く水の中には、中間地点で水の量が少ないために力をなくし、無力となり、無重力と重力の狭間でゆらゆらと、薄い布でできたスカートが風に揺られるようにシブいていました。なぜかその姿が目に留まり、一瞬目が離せませんでした。
ものすごい音でした。水がものすごい勢いで岩にぶつかります。その岩は、その勢いのいい水を一生、下で力強く受け止め続ける・・・痛くないかな(?)なんて思ってしまいました。。。
湖に入って自然を感じる
これは私が泳ぐのが好きだからでありますが、水の中に入ると、なんとも自然に溶け込み、自然と一体となり、自然の一部になったようで、さらに私の自然への感覚が研ぎ澄まされます。水の温度を感じ、山から流れてきた水の中へ、自然の循環システムの中へ入る感覚は、なんとも言い表し難く、とにかく素晴らしいです。冬以外だと湖をみつけたら、入らずにはいられないです。笑
ここはビーチのようになっています。帰りがけに、ここにはグリル専用の場所があったので、ブラートヴルスト(白ソーセージ)をグリルして帰りました。泳いだ後に、美しい景色とたべるソーセージは最高です♪
グリルに関して気になる方はこちらの記事↓をご覧ください。
おわりに
ここは期待していなかった自分には、すご過ぎる景色でかなり圧倒されました。青い湖と緑の山と・・・天気も良くて色鮮やかな景色を見ることが出来ました。
そして、”自然と一体になる”、という経験はかけがえのないものだと思いました。普段の忙しい日常に欠けていた大切な何かを思い出せてくれます。自然を、目で耳で肌で・・・まさに体全身で感じてきました。
是非、私の感じたことを共有して頂きたい。と思い記事にしてみました。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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